モノを持つ限り片付けはついてまわります。
そしておもちゃの場合、お子さんの成長とともに興味も移り変わり持ち物も変わってきます。
中学生くらいになると自分の世界を持ち始めるので、親が介入できる余地は少なくなってきます。
その時に、自分の持ち物をしっかり管理できる子になっていれば、それは財産となって大人になってからもきちんと自分の持ち物の管理ができるようになっていきます。
子どもの頃管理するのはおもちゃですが、中学生、高校生になるともちゃの他に時間や勉強などの管理もしていくことになります。
培ったおもちゃの片付けのスキルは、学習する時のノートの取り方、その活用の仕方などにも応用できて役立ちます。
大人になってからは仕事にも活かされます。
ダイエットもそうですし、いろんなことがそうだと思いますが、お片付けや整理に関しても、自分が「できるようになりたい」と強く思わないとできるようにはなりません。
しかし、そもそもお子さんは、「片付けができるようになりたい」なんて考えていません。
気が付いたら毎日毎日「片付けない」と言われ続けて「めんどくさいこと」として頭にインプットされている。
「勉強しなさい」「宿題しなさい」うるさく言われることって苦手意識持ってしまうと思います。
私も子育てを終えて振り返ってみると、口うるさく言ったことに限って、子どもはできなくなっていることが多いという皮肉な経験をしております。
みなさんのお子さんがまだ小さいのであれば、今のうちにその悪循環を親がぜひ断ち切ってあげましょう。
特におもちゃってお子さんの毎日を楽しく豊かにするためのツールですから。
片付けって、できなくても死にはしないけど、できた方がいいことがいっぱいあります。
そして、モノを持つ限り片付けに終わりはありません。
終わりのないことだからこそ、ラクに楽しい気持ちでできるしくみづくりを作っていってほしいなと思います。
11回に渡って連載してきた「お子さんのおもちゃのお片付け」いかがでしたか?
収納のノウハウとか収納テクニックではなくて、「おもちゃの持ち方」のお話がほとんどです。
それだけ、「モノの持ち方」というのは大切なことで、収納は最後にちょっとついてくるだけなのです。
ぜひそれを覚えておいていただけたらなと思います。