整理収納アドバイザーをしているとたまに誤解されることがあります。
それは「捨てさせる人」と勘違いされることです。それは非常に大きな誤解です。
整理収納アドバイザー=捨てる人 ?
片付けを依頼するとなんでもかんでも捨てろと言われるのではないか!?と思っている方がいらっしゃるかもしれません。
そのようなことは決してございません。
また、捨てるのが苦手なので、捨てた方がいいのかどうかの判断を代わりにしてくれるのではないか?と考えている場合もあるかもしれません。
しかしそれもNOで、アドバイザーはお客様の持ち物の取捨を決めることはいたしません。
メディアや書籍で「捨てるべき○○」などのようなタイトルで、捨てることをすすめる内容があります。
家の中にこういう物はないほうがすっきりしますよと謳っています。確かにその通りの物がたくさんありますし、私もそういう記事を書いたことがあります。
しかし、これはあくまでも自身の経験をもとにした「例」として紹介しているに過ぎず、最終的に捨てるかどうかを決めるのは持ち主なのです。
その記事を見て「こう書いてあったから捨てなくちゃならない」と駆り立てられて捨てるのは、もはや自分の判断ではなくなってしまっている恐れがあるので注意が必要です。
マラソンの選手に伴走者がいる場合があります。選手と一緒に走って声掛けなどの支援を行います。
しかし、あくまでも競技しているのは選手本人です。伴走者が代わりに競技しているわけではありません。
整理収納アドバイザーも伴走者のようなものです。お客様の整理収納を進めるために、アドバイザーは支援を行います。
いろいろなご提案をいたしますが、あくまでも家の中の物はお客様の物なので、取捨を決めることができるのは持ち主であるお客様だけなのです。
なかなか判断できない時は、「保留」にしてはいかがでしょうかとご提案しております。
その場でシロかクロかの判断を無理にするのは、とてもエネルギーを使います。エネルギーを使うと疲れてしまいますので長続きしません。
さらに、「疲れた」という負の記憶は、次回の行動にブレーキがかかってしまいます。
ただ、保留にするか、保留せずに今すぐシロクロ付けるか、その判断もやはり最終的に決めるのは持ち主本人です。
保留にしてじっくり検討する選択肢もあるし、今すぐ捨てて物を減らす選択肢もあります、といろいろな角度から可能性をお伝えして判断材料にしていただいております。
ということで、アドバイザーは捨てることを強制いたしませんのでご安心ください。