◆捨てられない気持ちを今一度探る
捨てられない。
本当は捨てたくない気持ちが隠れている場合もあるのではないか?
それなら「持つ」と決めてきちんと持つほうが心に良いですよ~と前回述べました。
いえ、捨てたくないと思っているわけじゃない。
でも捨てられないんです。
そうだったんですね。
では、どうしてなのか一緒に考えてみましょう。
・何か捨ててはいけない理由がある(と思っている)
・捨てたら困ることが起こる可能性がある(と思っている)
・捨てることに罪の意識がある。
・考えるのが面倒だから先延ばしにしている。
どうでしょう?
どれか当てはまりますか?
◆捨てることを先延ばし?
だから
「今じゃなくてもいいや」
「もう少し落ち着いたら考えよう」
と言って先延ばしにしてしまう。
これはけっこう多いと思います。
だからと言って、それが悪いとかダメだということではありません。
ただ、その一方で
「いつも片付かない」
「いつもすっきりしない」
と不満がある。
だったら不満は取り除きたいところ。・・ですよね。
・なんとかしたいか?
・このままがよいか?
・このままでよいか?
※この場合、
「このまま“が”いい」か
「このまま“で”いい」か
これによってもニュアンス=心の在り方が変わってきます。
とっさに出た言葉が本質なのではないかと私は考えております。
◆なんだかんだ言ってもモノを減らすことはすっきりへの1番の近道
「片付けたい」
「すっきりしたい」
そのためにはモノを減らすことが一番の近道です。
住まいの器の大きさは決まっていますので、キャパ以上に詰め込むと空間はモノで埋め尽くされます。
これは物理的にどうしようもないことです。
キャパオーバーだとすると減らすという方向に進んでいく必要が出てきます。
減らす
減らさない
どれくらい減らす
これは、どういう暮らし方をしたいかによって目標が決まります。
◆もう少し深く考えて欲しいこと
「モノが捨てられない」と言っても一切何も捨てずに暮らしている人はあまりいないと思います。
ゴミは迷いもなく捨てていますよね。
捨てられるモノと捨てられないモノの違いはどこでしょうか?
・野菜の皮と食べ残しの違い
・気に入って買ったボールペンと景品でもらったボールペンの違い
・10年聴いてないCDと1年聴いてないCDの違い
・10万円のコートと1万円のコートの違い
・B’zの直筆サインと私の直筆サイン(笑)
なんの迷いもなく捨てられるモノ
捨てる時に躊躇してしまうモノ
モノとしての価値がある場合と思い入れがあるモノという場合もあります。
思い入れだとしたら、その思いはどういう種類の何なのかということも知っていく必要も出てきます。
◆モノと向き合うのはとてもエネルギーが必要
そのハードルが高いので目を逸らしているということもあります。
結果、捨てる範囲が狭くなってしまうとモノが滞留していきます。
今一度考えてみる
・捨てられないのか
・捨てたくないのか
そして
捨てられない理由を考えてみる。
いずれにしても、自分が勝手に作った枷だったり、思い込みだったりすることも多いです。
今後そのモノとどう付き合っていきたいのか?を決めていくと解決へ繋がっていきます。
自分の気持ちの深いところをちょっと探検してみると良いと思います。
◆自分の気持ちをしっかり知るとモヤモヤがなくなる
また不思議なことに、しっかり決めたとたんに違う考えが降ってきて、思ってもいない方向に決めることもあります。
レストランのメニューでもそういうことがありますよね。
人の気持ちはけっこうコロコロ変わることもあるということです。
それでも自分で決めたことならそれがその時の最善の選択だと思います。
ちなみに、
捨てるか捨てないか迷って最終的に捨てたモノを、後々死ぬほど後悔したという話はあまり聞きません。
死ぬほど後悔するモノは、最初から捨てる捨てないの判断の対象外(持っていたいモノ)のはずです。