自分の収入や財産より支出が上回り、借金をして返済できなくなる状態が「破産」です。
そこで思いついたのが「収納破産」
自分が所有している収納スペースに対して、自分の手に負えない量や方法でモノが詰め込まれて、管理できなくなり収納が破綻している状態。
例えば、衣類を入れる引き出しにパンパンに服が詰め込まれて出し入れしなくなり、収納の機能を果たしていないような状況です。
仮にパンパンに詰め込まれていても、ちゃんと把握してスムーズに出し入れできているのなら収納破産ではありません。
モノの量ではなく、管理能力が判断基準です。
収納破産・・・管理能力に合っていない収納状況で収納スペースが機能していない状態
①同じモノを繰り返し購入してしまう
収納の中のモノを把握できていないので、存在を忘れてしまい使うたびに購入します。
すると、同じモノが家に何個もある状態になります。
②さがしものに時間を奪われる
収納の中はぎゅうぎゅうに詰め込まれて、すぐに取り出すことができなくなります。
使おうとするモノを「確かこの辺にあったはず」と毎回探し、時間を奪われてしまいます。
③出す・使う・戻すの流れがない
収納の中のモノは入れっぱなしで使わなくなり、収納の外や上に積み上げることになります。
棚の天板や近くのテーブルの上、さらにそこもいっぱいになると床置きが始まります。
④気力を奪われる
ムダ買いで余計な出費、探す時間でいつも時間が足りない、モノがあふれて掃除がしにくく汚れた部屋…
生活する上で不快だらけの環境になります。ストレスが多いとメンタル面にも影響を及ぼすこともあります。
モノを減らすことも大切ですが、その前に自分の管理能力を知ります。
例えば、引き出しの中の衣類の収まり具合はどれくらいだと整った状態を保つことができるか?
衣類の場合、収納にギュウギュウ詰め込みすればかなりの量が入ってしまいます。
しかし、詰め込んで出すのが億劫になったり、戻すのがめんどうと感じるようであれば不適切です。
反対に、たくさん詰め込まれていても、出し入れにストレスを感じず、管理できる人もいます。
まずは自分の「ここまでならできる」という管理能力を知ることが大切です。
管理能力は人によって異なります。いろいろなアプローチがありますが、例として3つ述べます。
①自分の手に負える数を知る
例えば、Tシャツを30枚管理するのは難しいけど、10枚なら全て把握し管理できそうだなどと、数から算定する方法。
②収納スペースに対して自分が出し入れしやすい余裕を知る
出し入れする時は余裕があるほうがスムーズです。しかし、余裕を確保し過ぎると収納スペースが足りなくなってしまいます。
自分が出し入れしやすい余裕知り、余裕がある状態でどのくらいの量を収められるかを知ります。
③自分に合った収納形態を知る
箱収納だとフタの開け閉めがめんどうと思う人、扉付きだと中が見えなくて忘れてしまう人など、人によって収納形態に得手不得手がある場合も多いです。
自分が苦に感じる収納形態を避けるのも大切です。
④頑張らなくてもできるのはどの程度かを知る
たたむのは億劫だけど、ハンガーかけなら億劫じゃない。かかんで取り出すのは苦にならないけど、踏み台を使うのは苦痛など、自分にとって「負担」と感じるのは何か?
モノを出す時戻す時の動作や、それにかかる時間など、負担と感じないの自分の限界を知ります。
管理能力の見極めをしていくと、自分で「ここまでならできそうだけど、これ以上はムリ!」という限界が見つかります。
限界以上のことをしなければならない収納方法は選ばないようにします。
例えば、使ったモノを戻さない原因のひとつに「戻すのが面倒」というのがありますが、面倒と感じるのはどの程度かを知り、それ以上のことはしないようにします。
すると、ギュウギュウの詰め込みをやめるために量を減らそうかな?とか、複雑な収納にしないためにもっとシンプルな収納方法にしよう、といった自分にとっての快適な収納を選んでいくことができます。
目的のないモノを詰め込んでおくことが収納の役割ではありません。
収納で意識する最大のポイントは、使いやすくすることです。
使う目的→それを出す→使う→戻す→次また使う
自分にとって、この流れをいかにストレスなくスムーズに行えるかに着目します。
以上、収納破産について述べました。
自分を幸せにする持ち物のはずなのに、不幸になってしまうのは残念です。
自分に合うモノの管理方法を見つけて快適に暮らしましょう。