何か出来事が起こった時、良いことでも悪いことでも。
「なぜか?」と考えることもあれば、「そういうものだ」と思うこともあります。
そのメリットとデメリットについて持論を述べます。
「なぜ?」と考えて納得できた場合は胸のつかえが晴れますし、後々その経験を活かすことができます。
例えば、「なぜ部屋が散らかってしまうのか?」と散らかる理由を考えることで、散らかる原因がわかります。
そしてその原因を取り除けば散らからない部屋にすることができます。
時には「なぜ?」と考えても仕方がないこともあります。
「なぜここの収納はこんなに狭いのだろう?」と、いくら考えたところで、その収納は広くなりません。もちろん設計した人を責めても解決にはつながりません。
どうにもならないことに「なぜ?」を突き詰めても出口はありません。思考がネガティブな方向にもなりやすいです。
こういう「なぜ?」の追求はしないほうが良いです。
出来事に対して「そういうもの」と受け入れる。
現象をありのまま素直に受け入れることは大切です。ものごとを客観的にとらえることにもつながります。
「ここの収納は狭い」と事実を受け入れ、その後その狭い収納をどう有効に使っていけば良いかを考えていけば良いです。
ありのままを受け入れるだけで何もしなければ、事態が悪くなることもあります。
「部屋が散らかっている」「そういうものだ」と、ありのままにしておいたら部屋は散らかり放題。探しモノなどムダな時間のロスが起こります。
ものごとに対して「なぜ?」と「そういうもの」をうまく使い分ければ良いのではないかと思います。
■片付けに関して「なぜ?」と考えることが有効な例
・なぜ、捨てられないのか?
・なぜ、いつも探しモノをしているのか?
・なぜ、部屋に満足していないのか?
理由を探ることで改善する点が見えてきます。
あるいはもっと違う原因がある(捨てられないのではなく、本当は捨てたくないなど)隠されていることが判明する場合もあります。
■なぜなぜ分析
問題に対して「なぜ?」と原因を考え、その原因に対してもさらに「なぜ?」を繰り返します。
・なぜ、捨てられないのか?→もったいないから
・なぜ、もったいないと思うのか?→使い切っていないから
・なぜ、使い切らなかったのか?→自分に合っていなかったから
「自分に合っていない」と知ることで、手放す決心につながることもあります。
また、自分には合わないモノを知ることで、次回からは合わないモノを買わなくて済むようになります。
このように、なぜ?を繰り返すことで、根本に隠された原因にたどり着くことができます。
■理由を探る時の注意点
それは人に焦点をあててしまうことです。これは注意が必要。
「子どもが散らかすから」とか「夫が元に戻さないから」など。これでは犯人捜しになってしまいます。
犯人捜しをしてその人を責めても解決することは少なく、むしろ人間関係が悪化してしまいます。
「人を責めるな、仕組みを責めろ」という有名な言葉があります。
「散らかる原因はなにか?」「元に戻らない原因はなにか?」など、「人」ではなく「コト」に焦点をあてて「なぜ?」探ります。