整理収納アドバイザーに相談すると、「なんでも捨てさせられるのではないか?と心配」というお話を聞いたことがあります。
結論から述べるとそういうことはありません。
もしも、捨てることを強制されたらお断りしたほうが良いです。
捨てる捨てないは持ち主が決めることです。
ただ、整理がうまくいっていない原因の多くは、「空間や自分のキャパに対してモノが多い」ということです。その「現状」はお伝えします。
例えば、冷蔵庫の冷却効率が悪くなるほど食品がぎゅうぎゅうに詰められている、あるいは、引き出しの開け閉めが困難なほどモノを詰め込み過ぎていたら、明らかに「多い」とわかります。
しかし、もう少し広範囲のクローゼットや押入れ、あるいは部屋全体の場合は気付きにくい場合もあります。
または、持ち主の管理の範囲外の場合、つまり手に負えなくなっている量だと散らかりの原因になります。
そこで、収納の詰め込み具合や部屋の床面積などを客観的に見て、キャパ以上にモノが溢れている場合は「多い」という事実をお伝えするのです。
「現状」を述べているだけなので、「捨てなさい」ではありません。
それを伝える時の言葉が適切でなかったり、あるいは受け取り方によって、「捨てさせられる」となってしまうことがあるのかもしれません。
このあたりの意思の疎通がうまくいくかいかないかで、サービスの満足度が大きく変わってしまう場合もあります。
アドバイザーとクライアントの相性もあります。
また、モノの整理に関して、廃棄処分しか選択肢がないわけではありませんが、整理作業を成功させるには、ある程度のモノを「捨てる必要がある」ということを、整理収納アドバイザーは経験上知っております。
お客様がもともと捨てることに前向きな場合は整理の作業はスムーズに進みます。
一方で、捨てることに抵抗を感じる場合は、捨てずに収めていく方法を取っていきます。
しかし空間に対してモノが多い状態なので、その分道のりは長くなります。
モノの多い少ないは良し悪しではありません。
多いことは悪いこと、劣っていることではないです。
大切なのは、満足しているということ、そして快適であるということです。
モノを通して、自分の暮らしのより良い在り方をみつけていく。
整理収納アドバイザーはそのお手伝いをいたします。